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先生、早く縛って
第31章 「愛奴隷」
俺が誰もいない部屋に戻ると、もう18時だというのに部屋の中はうっすらと明るかった。
まだ寒い日が続いているが、かなり日が長くなってきているのだろう。電気をつけないまま部屋の奥まで歩き、そこにある大きな椅子に身体を沈めた。
脱いだコートや鞄……携帯電話などは適当に放り出したままだ。
この学校に赴任してきてから俺は一人暮らしをしている。狭いワンルームの部屋だったが不便な思いをすることもない。
それに余分な物が置いていないために、実家の部屋もこの部屋もさして変わりはなかった。
今日……
結衣も神谷も、結局授業には現れなかったな。
神谷は昼休みに見掛けたが、結衣に至っては早退をしてしまったようだ……
担任が結衣に電話をしていたようだが、体調不良というのは恐らく嘘だろう。
二人はやはり深い関係にあるのだろうか……