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第31章 「愛奴隷」

あの言葉はもちろん、女生徒に身体を差し出せという意味では無い。本気を見せろと言われ……制服を脱ごうとしたり俺のズボンに手を掛けようとした生徒は何人もいたが……それは想定のうちで。

そんな生徒たちに、何てことをするんだとすかさず驚いて見せると、それ以上言い寄ってくる者などほとんどいなかった。

生徒たちの心を愚弄する、決して誉められないやり方だとは今は思う。しかし結衣以外、誰一人として本気な者なんていなかったのだろうし……

何より俺の心はそこまで荒んでいたということだろう。

結衣は……いじらしく……でも大胆で……決して諦めようとしない。

そして俺は俺で、結衣の中の被虐性を瞬時に嗅ぎ取ったのだろうか？興味を惹かれ……そしていつの間にか、俺の中の男は結衣という少女に見事に覚醒させられていた。