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先生、早く縛って
第32章 仕組まれた罠

先生が今日誰かとホテルに行って……それを、沙也加ちゃんは私と一緒だと勘違いしてる……?
先生かと思ったら沙也加ちゃんだったメッセ……それもショックだったけど、何よりも先生にもう新しい恋人がいるかもしれないことがショックだった……
さっきまでのワクワクした気持ちが一瞬でしぼんでしまう。
石塚さんもああ言ってくれてたし、先生に新しい恋人が出来て、それもホテルに行くなんて……考えてもいなかった。
あのでんでん虫の車で、私と行った時と同じように……?
寂しい……寂しいよ、先生。
でもあんなに素敵なんだもん。当然だよね……
私は大事なことに気付くのが遅すぎたの……?
この別れてからの四ヶ月の時間を、私は猛烈に後悔した。
とにかく、返事しなくちゃ……
誤解を解かなくちゃ……
『私はホテルなんて行ってないよ? 何かの間違いだと思う……沙也加ちゃんが見たの?』
『は?! 何ごまかしてんの?! しらばっくれるんだったら学校で写真バラまいてやるから!』

