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先生、早く縛って
第32章 仕組まれた罠

そんなのダメ! どうしよう……どうしたら……
沙也加ちゃん、すごく怒ってるし……
このことも先生に相談しようかと思ったけど、先生に新しい恋人がいるなら話は別だ。それに今ホテルから出てきたのなら、今はデート中かもしれない……
こんな平日に? そんな風にも思ったけど、そんなことを気にしてる場合じゃない。
だって相手が私だと思ったなら、若い……もしかしたら相手は学生かもしれないし。写真なんてバラまかれちゃったら、先生は大変なことになる……
『本当に私じゃないの……でも、写真をバラまいたりしないで! 私、何でもするから……』
そこでメッセは一旦途絶えた。
沙也加ちゃん、考え直してくれたのかな……私はドキドキしながらスマホを見つめていた。
もう暗くなってきたのに、お父さんもお母さんもまだ帰らない時間だし……暇人のお兄ちゃんも今日に限って帰ってこない。いても、相談なんかできないけど……心細いよぉ。
このまま終わらなかったらどうしよう……

