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先生、早く縛って
第4章 従順なカラダ
その後、私たちが辿り着いたのは、長い廊下の先にあるブルーのタイル張りの小さな個室。そこには小さなテーブルと、長細いビーチチェアが二つあるだけだった。
先生は奥にあるチェアのところまで手を引いて行き、そこにそっと座らせてくれる。
そして目の前に跪くように座って、私の両手を握りしめた。
私の手をすっぽり包み込む先生の大きくて温かい手のひら……
人目が無くなってホッと一息つくと、私の中からはいろいろな感情が堰を切るように湧き上がってきた。
「……せ……んせ……どうしよう……!」
知らず知らずのうちに身体も震えだす。
「お……お財布……っ……ヒ……ック……うぅ……かき氷も……溶けちゃ……っ……」
言葉を発してみると、今度は一気に緊張が解け……
私の目からは涙が溢れ出した。
「財布なんかどうでもいいよ……どうせ小銭しか入れてなかったから」
ぶっきらぼうに話す先生の表情は、黒いサングラスに隠れてよくわからない……