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先生、早く縛って
第4章 従順なカラダ
「でも……っ……でもっ……うぅ……ごめ……」
「泣くな……お前は悪くないだろう? あいつら……スライダーにいた男たちだよな? 追いかけてきて……しかもあんな行動に出るとは予想ができなかった。あんな状況に陥っているのに、すぐに気付いてやれなかった。全て……全て俺のミスだ」
サングラスを外し、テーブルに置く先生。
そして私のすぐ隣に座り、ぎゅーっと優しく抱きしめてくれる。それこそ恋人みたいに。
「すまなかった……」
まるで絞り出すような先生の声……私は首を横にぶんぶんと振って、自分からも先生にしがみついた。
眼鏡を掛けてない先生の素顔……初めて見た。びっくりするぐらい素敵だけど、それよりも……
冷たく反射するサングラスじゃなくて、先生の瞳を見せてくれたことが、私はとてもうれしかった。
そのままの体勢で抱きしめ合っていると、身体の芯がどんどん温かくなり、それと同時に自分が落ち着いていくのもわかる。
そして顔を見上げると、すぐそばには先生の顔……その瞳の中には私の顔が映って。
私は自然に目を瞑っていた。
キス、して……