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先生、早く縛って
第38章 先生、早く縛って

そのまま抱き上げられて隣の部屋に移動すると、そこは壁一面ピンクというか赤に近いような色の寝室。

真ん中にある、真っ白いシーツが掛かったベッドに前に私を立たせると、先生は一つにまとめられた紅いロープをほどき始めた。買った時のまま持ってきたんだけど……ロープは二本束ねられていた。

「こうして欲しかったんだよな?」

先生が私の後ろに立つ。

そして腕を背中で交差させられると、腕と背中の間にロープがシュッと通された。

自分で持ってきたロープだけど……
〝縛られる〟そう思うだけで緊張で胸がドキドキした。

きちんと縛られるのは初めてだ……

手首をぐるぐると巻かれ、そのロープが今度は前に回ってきて胸の上側に這わされる。一回……二回……

そしてまた背中の方にロープがいくと、背中で何度かロープとロープがこすれ合い潜り抜ける度に、どんどん拘束が強まって行くようだった。

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