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先生、早く縛って
第38章 先生、早く縛って

そして待ちきれない想いで先生のシャツのボタンを外し、そしてその肌を露わにすると……上から倒れこみ胸にそっと顔を埋めた。
あったかい……先生に抱きしめられるこの瞬間を何度も何度も想像したけれど……そこにはこの温かさが、この体温が欠けていた。
トクトクトクトク……
大好きな人の心臓の音。
そして私にとってまるで媚薬のような先生のこの匂い。
それが鼻をくすぐって……私の背中を甘く駆け抜けた。
「さぁ、始めようか」
そう言って私を抱き上げる先生の目は、今度は懐かしい……あの冷たさを取り戻す。
だけどもう何も怖くない。
二人の間にはいろいろなことがあったけど、信じてるから……もう説明や言い訳は必要なかった。

