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先生、早く縛って
第6章 溢れる想いを伝えたい
「結衣も知ってると思うけど……先生にはみんな撃沈してる。まぁ、教師と生徒が在学中に大っぴらに付き合う訳はないから当たり前なんだけど……っていうか、なのに好きになったり告白したりする気持ちが私には全然わかんないんだけど、それでもみんな真剣に告白してる」
「うん……知ってる……」
「私が見る限り、今までの結衣は何にもしてないのと一緒だと思うんだけど……それでいいの?」
里美ちゃんの言葉に、私はドキッとしていた。
何もしてないのと一緒……確かにそうかもしれない。私なりに頑張ってるつもりだったけど、きっと先生には何も伝わってなくて……
「ちよっ……おまっ……そんな煽るようなこと言わなくても……今のままでもこいつなりに……」
「神谷は黙る! だから、結衣も告白してみたらどうかな? それでダメだったら諦めつくし……前に進めるんじゃないかな」
前に、進む……
里美ちゃんの言うことにはとっても説得力があるように思えた。