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私は私に恋をする大学生版
第2章 愛撫篇2
体の感覚が戻ってくると、私はベットで寝かされていて、
複数の私が私への愛撫を続けていた。
「やっほー、起きた、いまねいいこと思いついたんだよ。」
あまりよさそうな話ではなさそうだが、一様聞いてみる。
「何?良い話って。」
「うん、私たちの分身能力は、私のうち一人が消えると、
その記憶をほかの私に伝えることができる、よね?」
そうだ、そうしないと記憶の違う分身が存在できて、自己認識のずれた私が生まれてしまう。
二十四時間ごとの全員の記憶の統合も
自己認識のずれの修正のためだろう。
「その能力を逆に利用すると、どうなると思う。」
「何に使うっていうの」
「にぶいなー、私が極限まで気持ちいい状態で、存在が消えると、
残った私たちには、その絶頂への願望、疼き、
自分への信頼感と、セックスへの願望がそのまま、刷り込まれるってことじゃない。」
一瞬、発想の意図が分からなかった、
へっ、つまり、
イかされる前に消されて、その渇望をみんなで味わうと。
「そういうこと?」
「そのとおり、さすがあたし、頭がキレるね。」
「つまり……」
「今ベットで寝てる私、つまりあなたを、イカせる直前で苛めて、
そのあなたを、私がコピーして、あなたの隣に創り出す。
そして創り出した直後に、すぐに存在を消して、記憶を共有する、
で私達みんなが、イク寸前のぎりぎりの感覚を味わうっていう、そういう事」
「大学にいる私は?」
「それはそれ、これはこれ、後で電話がかかってくるだろうけど気にしない気にしない。」
「じゃ、私はこれから」
「イク寸前のぎりぎりをとことん味わってもらいます。」
「いやだよ。」
「そんなこと聞いてないもん。」