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message~僕は、今でも君が好きです。~
第8章 妊娠
ハァッ…
暫しの無言…。
「俺が、君をお母さんと呼んだ意味、察しはつく?」
優季父、俺をジッと見る。
「はい…。」
ゴクッ…
「優季に子供が出来た。」
「…。」(俺、母さん)
「気付いたのは、家内だった。」
ハァッ…
「まだ、17歳だ。高校を出たら、大学にも行かせる予定だったのに。よりにもよって、妊娠。」
ギュッ…
ソファに座り直す。
「はい…」
「君は、やっと18歳?」
「はい…」
「まだ、学生だし、これから就職もしなくてはいかん。」
「はい…」
「高校を出ての初任給知ってるか?」
「いえ…」
「わずか、14万だよ?色々引かれると10にも満たない企業もある。」
「はい…」
「俺が、言いたい事、わかるか?」
「中絶?」
「と、もう1つ。」
「別れろ?」
「そうだ。このまま、付き合っても、また同じ事の繰り返しにもなるやも知れん。たった、1度の中絶で、子供が一生出来なくなる場合もある。そうですよね?小林さん。」
「はい。私、科は違いますけど、患者さんの話をよく聞きます。」
「あの!優季さんは?」
「部屋に鍵を掛けて、出てこない。」
「会えますか?」
「君なら、開けてくれるだろ?部屋は、2階に上がって、左側だから。」
「はい。」
「それまで、ちょっとお母さんと話してるから。」
暫しの無言…。
「俺が、君をお母さんと呼んだ意味、察しはつく?」
優季父、俺をジッと見る。
「はい…。」
ゴクッ…
「優季に子供が出来た。」
「…。」(俺、母さん)
「気付いたのは、家内だった。」
ハァッ…
「まだ、17歳だ。高校を出たら、大学にも行かせる予定だったのに。よりにもよって、妊娠。」
ギュッ…
ソファに座り直す。
「はい…」
「君は、やっと18歳?」
「はい…」
「まだ、学生だし、これから就職もしなくてはいかん。」
「はい…」
「高校を出ての初任給知ってるか?」
「いえ…」
「わずか、14万だよ?色々引かれると10にも満たない企業もある。」
「はい…」
「俺が、言いたい事、わかるか?」
「中絶?」
「と、もう1つ。」
「別れろ?」
「そうだ。このまま、付き合っても、また同じ事の繰り返しにもなるやも知れん。たった、1度の中絶で、子供が一生出来なくなる場合もある。そうですよね?小林さん。」
「はい。私、科は違いますけど、患者さんの話をよく聞きます。」
「あの!優季さんは?」
「部屋に鍵を掛けて、出てこない。」
「会えますか?」
「君なら、開けてくれるだろ?部屋は、2階に上がって、左側だから。」
「はい。」
「それまで、ちょっとお母さんと話してるから。」