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二人の恋
第12章 白い天井
『少しの異常も見当たりません
一過性の記憶障害でしょう』

サラッと告げられた言葉は衝撃的だった

唯一自分の情報が入ってるであろうケータイ
毎日私は日記を書いていたようだ

『4/8
お母さんが倒れた
悲しくもなんもなかった
あいつも出てった
私からしたら嬉しい話だよ
あと、告白された
木崎翔というひとに
名前は覚えておこう
これから知り合いになるかもしれない』
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