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第16章 泡沫

長大なそれはあいりの口に収まりきらず、唾液を滴らせていく。

「…っく、あ、いり…」

先端と幹の段差の窪みをあいりの舌がぐるりと撫でる。

滑らかでないその動きが返って竜の興奮を高めていく。

あいりは竜が自分にしてくれたように、はみ出た陰幹に指を回し、上下に摩った。

「っは……く…」

熱い口腔内で温かい舌が蠢き、指がぎこちなく摩りあげる。

妖艶に、一途に竜の陰茎を嘗めるあいりの表情に、竜のが一段と質量を増した。

「あい、りっ…！達くっ…！！」

引き抜く間も無く、あいりの喉奥へ精が吐き出される。

「…っんん！」

大量の吐き出された白濁液。

あいりの喉が上下して、嚥下していることを示した。

「…っこほ…」

小さく咳き込むと、口の端から嚥下仕切れなかった精がつうっと零れた。

ぐっと胸が抑えつけられる竜。

「…の、むなよ…」

「だって…りゅうのだもん…」

それがクスリの作用でも。

竜はあいりを抱き締めた。

頬を包み、キスを繰り返す。

卑猥な音をわざと立てて、歯列も上顎も内壁も…あいりの口腔の全てを嬲り尽くしていく。

「…っふ…りゅ…くる、し…」

あいりの足を開かせると、自分の膝に跨らせた。