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秘蜜に濡れて
第20章 i miss u
白濁した精を壁に吐き出し、シャワーで流すと濡れた体をバスタオルに包んだ。

横抱きにあいりを抱き上げると、ベッドに下ろした。

「何処、行くの?」

ベッドに背を向けた撥春に問い掛ける瞳が揺れていた。

「喉乾いただろ?飲む物取ってくるだけだよ」

「…一緒に行く…」

「あいり…?」

「ちょっとでも…離れたくないの…」

撥春は米神にキスをすると、手を繋いでキッチンへと向かった。

「おいで、飲ませてあげる」

冷蔵庫のすぐ脇であいりは薄っすらと唇を開いて、撥春からの水を従順に受け取った。

喉を滑り落ちていく水が渇きを潤していく。

「…好きです…好きすぎて…恐い…」

じんわりと涙が滲む瞳の端。

「大丈夫、俺の方がずっと前からそう感じてる」

ふっと微笑む撥春に、あいりの胸がキュッと締め付けられる。

「さ、ベッドに戻ろう」

暗にそれを示唆する撥春。

あいりは素直に頷いた。

まだ明るい陽の射し込むベッドの上。

撥春は耳の後ろに唇を寄せると、ふっと息を吹き掛ける。

「…うぅん」

くすぐったそうに身を捩るあいりに、笑みが零れる。

指を絡めて、指の間をなぞると、それにもあいりは反応した。


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