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秘蜜に濡れて
第20章 i miss u
ベッドに並んで寝転ぶと、すぐに撥春は寝息を立てた。
まだ22時前だと言うのに。
「撥春さん…」
耳元で呼んでみても、すーすーという寝息だけが返ってくる。
それでも、手の平に指を合わせると無意識で握り返してくれる事に安心と、この上ない幸せを感じていた。
開いている双眸を見つめる事はドキドキし過ぎて出来ないけれど、寝顔はどんなに見つめていても見飽きる事はない。
鼻筋も、唇も、顎のラインも。
くっきりと出た喉仏も、無駄のない筋肉の影も、厚い胸板も。
鼻腔をくすぐる撥春の匂いも。
此処にいる事が…幸せ過ぎて涙が滲んでしまう。
「…ん…」
「おはよ」
目の前には撥春。
「おはよー…ゴザイマス…」
永い一瞬を見つめ合って微笑み合う。
「今日、何時に出ますか…?」
「そうだね…何時にしようかな…?」
予想外の煮え切らない返事にあいりは困ってしまう。
「撥春さん?」
「俺だって、ひと時だって離れたくないんだけど?」
「それでも、みんなが待ってますよ」
あいりはすっきりと微笑んだ。
まだ22時前だと言うのに。
「撥春さん…」
耳元で呼んでみても、すーすーという寝息だけが返ってくる。
それでも、手の平に指を合わせると無意識で握り返してくれる事に安心と、この上ない幸せを感じていた。
開いている双眸を見つめる事はドキドキし過ぎて出来ないけれど、寝顔はどんなに見つめていても見飽きる事はない。
鼻筋も、唇も、顎のラインも。
くっきりと出た喉仏も、無駄のない筋肉の影も、厚い胸板も。
鼻腔をくすぐる撥春の匂いも。
此処にいる事が…幸せ過ぎて涙が滲んでしまう。
「…ん…」
「おはよ」
目の前には撥春。
「おはよー…ゴザイマス…」
永い一瞬を見つめ合って微笑み合う。
「今日、何時に出ますか…?」
「そうだね…何時にしようかな…?」
予想外の煮え切らない返事にあいりは困ってしまう。
「撥春さん?」
「俺だって、ひと時だって離れたくないんだけど?」
「それでも、みんなが待ってますよ」
あいりはすっきりと微笑んだ。