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秘蜜に濡れて
第8章 魔法をかけるから
顎を掴み、振り向かせると口づけを落とす。

「…ん…」

「…さめた?」

甘い口づけは一度だけ。

小さな火に油を注いで、大きな炎になる。

身体を反転させたあいりは意を決して、撥春の肩を押した。

ソファーの端が背中を預かる。

押し倒したまではいいが、その先に思案するあいりにふっと笑ってみせる。

「これ、里美ちゃんの提案?」

余裕の笑みに、あいりは唇を尖らせた。

「伊坂さん、は、黙ってて下さい!」

「伊坂さんじゃなくて名前…っ」

乱暴に唇を重ねて言葉を封じる。

舌を出して、そっと割って入っていく。

温かい口内をそろそろとあいりの舌が探っていた。

「…んんっ…!」

撥春の舌がそれを絡め取る。

パジャマの上着の中にも撥春の手が進入してきた。

「…っん——!」

ブラをずらして乳首を摘む。

指先で引っ掻き、キュッキュッと嬲る。

乳首の周りをなぞり、やわやわと揉み解すと、たまらず唇が離れた。

唾液が二人の間を繋ぐ。

「…下から眺めるのもいいかも」

おっぱいを寄せては親指で乳首を愛撫する。

「…っん…はあ……ゃあ…っん!」

「あいりの声、可愛い」

あいりだけが快楽の波間を彷徨う。

奥から蜜が溢れ出すのが解る。

「…ああ…ん…っそ、れ…ばっかり…だ、めぇ…」

「気持ちいいでしょ?」

堕ちる前に…あいりは手を伸ばした。







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