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崩された家庭
第6章 身体が疼く朝
次の朝…愛は早起きして朝食にとりかかっていた

実際のところ眠れなかったのが本音だった

義父は夜中に家に戻って行って

正哉も義父が戻って暫くしてから戻ってきた

愛はベッドで寝たふりをしていた

一緒にベッドで寝ていても、愛には触れることなく

眠りについた

一瞬義母のしてた香水の香りがして

打ちのめされた気がして

…声を出さずに泣いた



ホームベーカリーで焼いた食パンを切り分けながら

昨夜の義父との交わりが頭に浮かんでしまった

ねっとり絡み付くような激しいキス

身体をまさぐる暖かく大きな手

そして愛の中に入ってきた感覚

電流が走ったように貫く感覚に襲われ

身体は熱く…アソコが濡れて疼いていた

「どうしたの?」

「!!」

不意に声を掛けられて驚いて声のした方を振り向くと

正哉が立っていた

「顔紅いみたいだけど…熱でもあるの?」

心配そうに顔を覗きこんできた

「いえ…大丈夫」

心臓の音が聞こえてしまいそうなのを押さえて、そう返事をした
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