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第2章 音楽室で歌のテスト

「もう声はちゃんと出るようになった？」

「はい、出ます」

「のどは痛くない？」

「全然大丈夫です」

「あ、よかった」

玲子先生がまた微笑んでくれる。
その笑顔を見るだけで僕は幸せ…

って、僕ってどんだけ安上がりな男…？

さっきから声だの笑顔だのって。

本音を言えばね、僕は玲子先生のいろいろな表情が見てみたいんだ。

それがどんなものでも僕はしっかり受け入れられると思うよ。