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禁じられたメロディー
第2章 音楽室で歌のテスト
「この音楽室は防音設備が行き届いてるから、どんなに大きな声を出しても外にもれないわよ」

「どんなに下手に歌っても?」

「フフッ、そうね。でも、渡部君は下手じゃないでしょ?」

そう言われながら玲子先生の大きな瞳で見つめられると、ドキドキしちゃうな。

「ここには私しかいないから平気。誰にも聞かれないからリラックスして歌ってね」

僕もリラックスしようと思うんだけど、いま現在、玲子先生と二人きりって状況だからねー。

「それと、今日は水曜日で部活動がないから時間がかかっても大丈夫!ゆっくりやりましょう」

玲子先生が明るくそう言ってくれる。
そう、時間はあるんだ。リラックス、リラックス。
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