この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
カノジョ
第7章 こんなカノジョ《再々》
邪魔。
とにかく邪魔。
走る事は苦手じゃない。
スタミナもあるし、体だって柔らかい。
だけど、振動でバインバインと弾むおっぱいが邪魔。
いい加減、付け根が痛くなってくる感じ。
「…ブラすれば良いじゃんとか言うツッコミは無しで」
何となく言っておかなきゃイケない気がした。
とにかく走る。
短いスカートが捲れるのも、この際構ってられない。
今まで続けてきた皆勤賞を途絶えさせる訳にはいかない。
チラホラと人影も見え始めてるけど、どうせ見ず知らずの人たちばかり。
朝のサービスには刺激が強いかもしれないけど、スカートの中を見られるのも致し方ない。
数人の人を追い抜き、お母さんと手を繋いだ小さな男の子の傍を通る。
黄色い帽子に黄色い肩掛けカバン。
時間に余裕があれば、ニコッと微笑んであげていたくらいの可愛い男の子。
しかし、今はそんな余裕も無かった。
後ろ髪を引かれる思いで走り抜けると、不意に幼い声が聞こえた。
「おかあさぁん。あのお姉ちゃん、パンツどうしたのー?」