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カノジョ
第7章 こんなカノジョ《再々》
 
「気を付けていくのよぉ」

 今日は休みのお母さんの声を背に受け、玄関の扉を開ける。

 準備を整えてリビングに行けば、一瞬裸エプロンでもしてるのかと思わせる格好のお母さんが居た。

 実際はキャミソールとホットパンツの上にエプロンを着けていただけだった。

 暫く出張で居なかっただけに、久々に顔を見た。

 相変わらず若すぎる。

 お姉ちゃんと言ってもおかしくない若々しさ。

 そして、色っぽい。

 おっぱいも、どーん。

 体型を見たらお母さんの背を小さくしたバージョンが真希。

 体付きで親子だとか冷やかされたりもする。

 しかし、真希とお母さんは血が繋がってない。

 だけど、お母さんはお母さん。

 お父さんは……暫く見てない。

 お母さんに訊いても、遠くに行ってるとしか教えてくれない。

 何度訊いても同じ答えだから、何時しか訊くことも無くなった。

「って、こんな事今考えてる場合じゃ無かったっけ」

 取り敢えず猛ダッシュしなきゃならなくなった。

「行ってきまぁすっ」
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