この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
カノジョ
第8章 あんなカノジョ《再々》
「う…うう……ん………」
杏子は何度と寝返りを打つが、眠りが浅くて目を覚ます。
一時は体の興奮に悩んでいたが、電柱に貼られていた画像を見付けてからは、カジノに行く余裕もなくなっていた。
起きているから変な事を考えるのだとばかりに、何時もよりも数刻早い時間から布団に潜り込んでいた。
それでも、寝入ると思いきや、脳裏には淫らな姿を載せられた画像が頭を過ぎっては目を覚ます。
黒いタンクトップに黒いショーツだけの体には、うっすらと汗が滲み出していた。
暑い訳でもない。
かと言って、興奮している訳でもない。
それでも、布団に潜り込んだ体は汗ばみ、タンクトップをペタッと肌に貼り付かせていた。
当然の如く、息苦しくなるサラシは外され、胸は疎か、乳首の形さえプックリと浮かび上がっていた。
暗闇の中で天井を見詰めれば、イヤでも思い出される貼り紙。
…一体……誰が………