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カノジョ
第2章 あんなカノジョ
「はぁ……全くアイツは………」
アパートの自室へと帰ってくるなり、バッグを放り投げてスーツ姿の儘でベッドへと倒れ込む。
パンツスーツに包まれた、形も良く、程良く肉付いた丸みのある尻を意識せずに軽く振りながら呟く女教師、三瀬 杏子。
同僚に親戚でもある霧島 恭子という女教師が存在する事もあり、同音の名前である杏子はアンズ先生と呼ばれていた。
同僚の恭子先生の義理の娘でもある真希の素行も宛ら、相変わらず自身に向けられる視線にも頭を悩ませていた。
「いくら口調を変えてもなぁ…」
爆乳母娘【オヤコ】とも揶揄されている霧島 恭子と真希。
女の色気を存分に振り撒く二人と杏子が親戚である事は周知されている。
スタイルも良く、二人の男好きのする性格や立ち振る舞いに、生徒は疎か、教師までもが好奇な視線を向けているのだった。
恭子とは血縁にある杏子にも、その視線は向けられていた。
長く艶のある黒髪に、美女と分類される程の整った顔立ち。
スーツに包んだ肢体も、恭子や真希に負けず劣らずに異性のを惹き付けるものだった。
「こんな事…してもムダかなぁ…」
思わず口調を素に戻して、仰向けに体勢を変える杏子。
その視線は、爆乳母娘よりはなだらかではあるものの、平均よりは膨らんだ胸へと向いていた。