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カノジョ
第5章 あんなカノジョ《再》
いつも通っている細い道。
廻りを見回しても人影は無い。
明らかに人の目に飛び込む様に電柱に貼られたそれ。
杏子はそれに吸い寄せられるかのように電柱へと近付いた。
「…えっ!?」
思わず声を出さずにはいられなかった。
顔にモザイク処理は施されていても、見る人が見れば分かる程度。
全裸でアナルビーズを飲み込み、ワレメからの白濁の液体を垂れ流して四つん這いになっている女の画像。
撓わな胸や股間に残る狭小の日焼け跡。
間違いようがなかった。
明らかに、昨夜のカジノで痴態を晒していた杏子の画像だった。
「…な、何で…こんな………」
子宮からの疼きなど一瞬にして飛び去る。
慌てて周囲をキョロキョロと見回すが、画像らしき貼り紙は眼前の電柱にしかなかった。
生徒たちも通る通りに貼られた、自らのイヤらしい姿が載せられた紙。
瞬間にビリッと剥ぎ取るが、胸の鼓動は早くなるばかりだった。
…一体…誰が…こんな事………
茫然と立ち尽くし、思考を張り巡らせる杏子。
そんなカノジョのパンツスーツに浮き出るキュッと丸く形の良い尻を、背後から眺める人影がある事など気付きもしなかった。
【完】