この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
夢を見るころ
第3章 を
「今年、広報部に配属された新人の柳下です。
社員の親睦をテーマに社内報で記事を1つ書くのですが
この居酒屋で1枚写真をとってくるように言われました。
申し訳ありませんがみなさん1枚お願いします」
と、頭を下げた。
へぇ。社内報なんて充実してるんだ。
大きな会社は違うな。
そこにいた人たちがワイワイと移動して
一か所に固まる。
篠塚さんの周りに女の子が集まった。
なんとなく。いやな気分。
彼女だって言う私がここにいるのに普通あんなにくっつくかな。
「篠塚さんの周りの女子!ばらけてください~。
大久保さんと加藤さんの周りの女子もばらけてください」
へぇ。ハイ。撮りますよ~じゃなくて
意外にも配置決めをしてる。
「あの。入らないんですか?」
そのカメラを持った柳下君が配置に満足したところで私に気が付いた。
「あ。社員じゃないのでいいです」
「夢。おいで。平気だよ。どうせ社内報に載ると顔なんか小さくて見えないんだ。
一緒に撮ろう」
シンとしたその空間に篠塚さんの声が良く響いた。
片手を私に伸ばしている篠塚さんに
「私は、いいよ」と言ってはみたけど
「どうぞ」と柳下君が言うもんだから。
恥ずかしさを隠すように足早に篠塚さんの隣まで行く。
社員の親睦をテーマに社内報で記事を1つ書くのですが
この居酒屋で1枚写真をとってくるように言われました。
申し訳ありませんがみなさん1枚お願いします」
と、頭を下げた。
へぇ。社内報なんて充実してるんだ。
大きな会社は違うな。
そこにいた人たちがワイワイと移動して
一か所に固まる。
篠塚さんの周りに女の子が集まった。
なんとなく。いやな気分。
彼女だって言う私がここにいるのに普通あんなにくっつくかな。
「篠塚さんの周りの女子!ばらけてください~。
大久保さんと加藤さんの周りの女子もばらけてください」
へぇ。ハイ。撮りますよ~じゃなくて
意外にも配置決めをしてる。
「あの。入らないんですか?」
そのカメラを持った柳下君が配置に満足したところで私に気が付いた。
「あ。社員じゃないのでいいです」
「夢。おいで。平気だよ。どうせ社内報に載ると顔なんか小さくて見えないんだ。
一緒に撮ろう」
シンとしたその空間に篠塚さんの声が良く響いた。
片手を私に伸ばしている篠塚さんに
「私は、いいよ」と言ってはみたけど
「どうぞ」と柳下君が言うもんだから。
恥ずかしさを隠すように足早に篠塚さんの隣まで行く。