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第1章 1．

　一人は若干頬を赤らめて答えた。
　ちょっとキモかった。

　今度は掃除機でコーヒーカップの細かい破片を吸い終えた旦那が、

「一人よりいい仕事って？つかドコで出会ったん？」


　などと義理の兄としてなかなかナイスな質問を投げかけた。


　すると一人の口から、びっくりするような一流企業の名前が飛び出したもんでたまげてしまった。


「な、びっくりやろ。ウチの会社の親会社で、その人はウチの担当やからちょいちょい会社に来るんやけど、初めて会った時にお互い運命を感じたっていうか・・・・」


　状況が変わった。