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ある日弟が
第1章 1.
 私は焦らされるのが嫌いだ。
 なんなら愛撫だって全然好きでない。
 勝負は本番からだ、と思っている。

 というわけで、私は待ちきれず、口を開いた。


「申し訳ないけど、正直、相手の人がどんな人なのかまったく分からないから返答のしようがない。つうか騙されてるんちゃうん?うちはお金ないから、1円も貸せへんからね!」



 普段は協調性が高く優しいけれど、言うべき時は自分の意見をきちんと言える子です。
 by小学校5年生の時のあゆみに担任から書いてもらった言葉




 沈黙が食卓の上に重くのしかかる。
 娘を大人しくさせるために再生している「いないいないばぁっ」の「わぁ~お!」の軽快なリズムが虚しく室内に流れている。

 人生ノリと適当、がモットーの旦那は重苦しい空気に耐え切れず、娘と一緒に「みんなみんなみんなみんなピョーンピョン!」などと私の臨月の時より出てんじゃね?と言いたくなる腹をブルンブルン揺らしながらジャンプして娘と踊り始めた。
 
 一方一人は私の向かい側で、顔にタテ線を入れて私を見つめている。

 キャッキャ楽しそうな娘と旦那の声に相反して絶望に打ち拉がれた一人の顔。

 地獄絵図とはこういう場面のことだろう。
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