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第5章 いよいよ、鮫島部長は

次の日空港には…
誰一人見送りには…

所詮はこんな事
すっかりと気落ちし肩を落とした

「壮介さん…」
空耳？
「壮介さん…」
こんな僕に見送りは…
気が付かない？
「フランクフルトで…妄想した 鮫島壮介…」

嫌な予感
周りはクスクスと笑っている
恥ずかしいと思って
振り向くと
涙でボロボロになった
さおりがいた。

「さおり、恥ずかしい事言わないように…」
「振り向かないから～」「ん？」
やばい…まただ
何故？トイレに行く暇はない
顔面色が悪くなり
「じゃあな」って
「フランクフルトまた食べよう、」
「あのな、フランクフルトは…」
周りはクスクスと…
居心地の悪さ

「さおりはちゃんと僕の部屋で待っていて」

顔近づけ角度を変え
キスした
「気をつけてね～いってらっしゃい」