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Love adventure
第15章 夫の帰国②
「あったあー!……いつもわたわたと探すから、callingの鍵は別にしておこうっ!て思うんだけど結局またそのままなんだよね~はははは!まあ結果オーライ!
ほなみちゃん、開いたよ?」
浜田は鍵をようやく捜しあて、ほなみの方を振り向く。
ほなみの隣に智也が居るのを見て驚いたようにポカンと口を開けた。
智也は都合がついて急遽帰国したらしい。
マンションに向かって歩いていたら、往来で騒いでいる男達(三広と亮介の事だろう)が目について、ほなみを見つけた――らしい。
智也は青い色のバラの花束を差し出してきた。
「ただいま。久しぶりだね」
彼は、相変わらず読めない表情だ。ほなみは、青いバラを見て、綺麗と思うよりも、正直ゾッとした。
「凄い……こんなの見るの初めて……ありがとう」
ほなみは努めて明るい声を出し、喜んでいる振りをした。
浜田が、傍でぽかんとしている。
(何から説明しよう)
浜田とは、散歩でよく顔を合わせ話もしてはいたが、家庭の話はしていなかった。
隠していた訳では無く、たまたま話題に出さなかっただけなのだが。
智也が笑ってお辞儀をすると、浜田はこちらをちらっと見た。
「ああ!いつも、ほなみさんには仕事をお手伝いして貰ってます!このライヴハウスの社長の浜田 敏正(としまさ)という者です!」
「ほなみが仕事を?」
浜田は、人の良い笑みを浮かべ、歯切れよく話す。
智也は僅かに眉を上げた。
「人手が足りない時に、手伝って貰ってるんです。ほなみさんは音楽に明るいんで助かってるんですよ~」
何か察したのだろうか。
浜田が機転を利かせてくれているのが分かる。
ほなみが話に合わせて頷いていると、三広と亮介が、青信号になった途端に横断歩道を競争しながら疾走してきた。
三広の方が早く道を渡り切り、ガッツポーズをした。
「ゴォール!」
「オーッノォーッ!エロ本猿に負けてしまうとは!神田亮介、なんたる不覚!」
そして、ふたりは智也を見て目を真ん丸くした。
ほなみちゃん、開いたよ?」
浜田は鍵をようやく捜しあて、ほなみの方を振り向く。
ほなみの隣に智也が居るのを見て驚いたようにポカンと口を開けた。
智也は都合がついて急遽帰国したらしい。
マンションに向かって歩いていたら、往来で騒いでいる男達(三広と亮介の事だろう)が目について、ほなみを見つけた――らしい。
智也は青い色のバラの花束を差し出してきた。
「ただいま。久しぶりだね」
彼は、相変わらず読めない表情だ。ほなみは、青いバラを見て、綺麗と思うよりも、正直ゾッとした。
「凄い……こんなの見るの初めて……ありがとう」
ほなみは努めて明るい声を出し、喜んでいる振りをした。
浜田が、傍でぽかんとしている。
(何から説明しよう)
浜田とは、散歩でよく顔を合わせ話もしてはいたが、家庭の話はしていなかった。
隠していた訳では無く、たまたま話題に出さなかっただけなのだが。
智也が笑ってお辞儀をすると、浜田はこちらをちらっと見た。
「ああ!いつも、ほなみさんには仕事をお手伝いして貰ってます!このライヴハウスの社長の浜田 敏正(としまさ)という者です!」
「ほなみが仕事を?」
浜田は、人の良い笑みを浮かべ、歯切れよく話す。
智也は僅かに眉を上げた。
「人手が足りない時に、手伝って貰ってるんです。ほなみさんは音楽に明るいんで助かってるんですよ~」
何か察したのだろうか。
浜田が機転を利かせてくれているのが分かる。
ほなみが話に合わせて頷いていると、三広と亮介が、青信号になった途端に横断歩道を競争しながら疾走してきた。
三広の方が早く道を渡り切り、ガッツポーズをした。
「ゴォール!」
「オーッノォーッ!エロ本猿に負けてしまうとは!神田亮介、なんたる不覚!」
そして、ふたりは智也を見て目を真ん丸くした。