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Love adventure
第20章 智也の激情③
ほなみは、ベッドの上で放心し横たわっていた。
窓際に飾った青い薔薇がいっそう毒々しく見えて目を逸らす。
シーツは波打つようにくしゃくしゃに乱れ、先程までの淫らで烈しい行為を思い出させた。
洗面所の鏡の前で立ったまま抱かれた。浴室の中でもーーそこから無理矢理ベッドまで運ばれ、幾度も。
触れられる度に身体を熱くして声を上げ抵抗も出来ず、智也の思い通りになってしまった自分が信じられなかった。
智也がワインを手に寝室に戻って来ると、ほなみは身を固くし肩まで毛布をかけ身体を隠す。
「……大丈夫か?」
静かに訊ねられ、何と返事をして良いか分からず背を向けて無言でいたが、突然肩をつかまれて、智也の方を向かされた。
「い……いやっ」
「どうした……ほなみ……?」
智也は、ほなみの反応に目を丸くする。
「まだ記念日のことでへそを曲げているのか……?」
智也は、大きな手提げの袋から美しい春色のワンピースを出し、ほなみに毛布の上からあてて考え込むように眉を寄せた。
その顔が、次第に笑顔になって行く。
「……記念日のプレゼントだよ。パリのお土産だ」
「……なんて……綺麗」
ほなみは、見るからに高級そうな、美しい色合いのワンピースを手に取り思わず溜息を吐いた。
「やっぱり似合う。これにして正解だったな」
智也はワインを一口含み、頬を綻ばせた。
長い間一緒にいたはずなのに、そんな表情を見たのは初めてで、ほなみは心がざわついた。
窓際に飾った青い薔薇がいっそう毒々しく見えて目を逸らす。
シーツは波打つようにくしゃくしゃに乱れ、先程までの淫らで烈しい行為を思い出させた。
洗面所の鏡の前で立ったまま抱かれた。浴室の中でもーーそこから無理矢理ベッドまで運ばれ、幾度も。
触れられる度に身体を熱くして声を上げ抵抗も出来ず、智也の思い通りになってしまった自分が信じられなかった。
智也がワインを手に寝室に戻って来ると、ほなみは身を固くし肩まで毛布をかけ身体を隠す。
「……大丈夫か?」
静かに訊ねられ、何と返事をして良いか分からず背を向けて無言でいたが、突然肩をつかまれて、智也の方を向かされた。
「い……いやっ」
「どうした……ほなみ……?」
智也は、ほなみの反応に目を丸くする。
「まだ記念日のことでへそを曲げているのか……?」
智也は、大きな手提げの袋から美しい春色のワンピースを出し、ほなみに毛布の上からあてて考え込むように眉を寄せた。
その顔が、次第に笑顔になって行く。
「……記念日のプレゼントだよ。パリのお土産だ」
「……なんて……綺麗」
ほなみは、見るからに高級そうな、美しい色合いのワンピースを手に取り思わず溜息を吐いた。
「やっぱり似合う。これにして正解だったな」
智也はワインを一口含み、頬を綻ばせた。
長い間一緒にいたはずなのに、そんな表情を見たのは初めてで、ほなみは心がざわついた。