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Love adventure
第20章 智也の激情③
「……智也」
「ん?」
「いつから私を好きだったの?」
「小さな頃からだって、さっき言ったぞ」
「……全然そんな風に見えなかったけど……」
智也は、グラスの中の黄金色の液体を優雅に廻し、白ワインの薫りを堪能しながら、小さく笑った。
「……俺が小さな頃から考えたり、やっていた色んな事を知ったら、お前は引くだろうな……」
「……?」
「いや、何でもない」
「気になるよ……」
智也はグラスをテーブルに置いて、捕えどころのない微笑を向けた。
こういう表情は、彼の『いつもの顔』だ。
「――着たところを見たい」
「うん……少し……向こうを向いてて?」
ほなみは、毛布をつかむ指に力を込めるが、彼は瞳を妖しく輝かせながら隣に腰かけ、耳元で囁いた。
「恥ずかしがる事ないじゃないか……」
「……だって」
ほなみは刺すような視線から目を逸らし、身体を隠したままワンピースを握りしめた。