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Love adventure
第23章 波瀾の予感
「東京に来たの、去年の『BEATS』代々木体育館ライブ以来よね?!楽しかったねえ?
泊まりで行って、ライブ終わった後『カラオケ駅広場』で飲み放題しながら歌いまくって次の日は秋葉原に遊びに行ったわねえーー!
『鉄平君』可愛かった!ああ、また会いたいわっ」
ほなみとあぐりは、東京駅の八重洲口の改札すぐ外にある『東京キャラクターストリート』に居た。
平日だというのに多くの女性客で賑わっている。
「鉄平君て?」
「イケメンカフェで接客をしてくれた黒髪の男の子!」
「そうだっけ?」
ふたりは、可愛い物好きな西本にお土産を買って行こうと、くまの大人気キャラクターの『ゆるっクマショップ』で沢山ある小物から人形まで、ひとつひとつ吟味し真剣に選んでいる最中だ。
「そろそろマネージャーさんとの待ち合わせの時間じゃない?こんな所に居て大丈夫かな?」
「携帯の番号言ってあるでしょ?大丈夫よ。待ち合わせは八重洲口付近、て指定なんだしさあ。電話掛かってくるって」
「――本当に東京に来ちゃったんだね……」
ほなみが呟くと、あぐりがケタケタ笑う。
「何よ!今更!」
『バンド復活の手伝いをする』という名目でやってきたが、実は、何をどうして良いのか全く聞かされていない。
智也には「吉岡が同行するなら」という条件を出されたので、無理を言ってあぐりにも来てもらった。
その事は、三広や亮介も快く了承してくれた。
「……本当にありがとう」
「んっ?いいのよ。旦那も何も言わないし。私がたまには留守する方が羽根伸ばせるんじゃない?
それに、タイミング良くBEATSのライブがこっちであるじゃない。
東京で毎日遊べて、私までお給料貰えるだなんて嘘みたいに良い話しよね!クレッシェンドの事務所て太っ腹よねえ?流石!『フェーマスレコーズ』!
なんとしても西君に立ち直ってもらって再始動させなきゃ。あんた!頑張んなさいよ!」
「う……うん……でも何を頑張ればいいんだか」
ほなみは苦笑する。
泊まりで行って、ライブ終わった後『カラオケ駅広場』で飲み放題しながら歌いまくって次の日は秋葉原に遊びに行ったわねえーー!
『鉄平君』可愛かった!ああ、また会いたいわっ」
ほなみとあぐりは、東京駅の八重洲口の改札すぐ外にある『東京キャラクターストリート』に居た。
平日だというのに多くの女性客で賑わっている。
「鉄平君て?」
「イケメンカフェで接客をしてくれた黒髪の男の子!」
「そうだっけ?」
ふたりは、可愛い物好きな西本にお土産を買って行こうと、くまの大人気キャラクターの『ゆるっクマショップ』で沢山ある小物から人形まで、ひとつひとつ吟味し真剣に選んでいる最中だ。
「そろそろマネージャーさんとの待ち合わせの時間じゃない?こんな所に居て大丈夫かな?」
「携帯の番号言ってあるでしょ?大丈夫よ。待ち合わせは八重洲口付近、て指定なんだしさあ。電話掛かってくるって」
「――本当に東京に来ちゃったんだね……」
ほなみが呟くと、あぐりがケタケタ笑う。
「何よ!今更!」
『バンド復活の手伝いをする』という名目でやってきたが、実は、何をどうして良いのか全く聞かされていない。
智也には「吉岡が同行するなら」という条件を出されたので、無理を言ってあぐりにも来てもらった。
その事は、三広や亮介も快く了承してくれた。
「……本当にありがとう」
「んっ?いいのよ。旦那も何も言わないし。私がたまには留守する方が羽根伸ばせるんじゃない?
それに、タイミング良くBEATSのライブがこっちであるじゃない。
東京で毎日遊べて、私までお給料貰えるだなんて嘘みたいに良い話しよね!クレッシェンドの事務所て太っ腹よねえ?流石!『フェーマスレコーズ』!
なんとしても西君に立ち直ってもらって再始動させなきゃ。あんた!頑張んなさいよ!」
「う……うん……でも何を頑張ればいいんだか」
ほなみは苦笑する。