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Love adventure
第3章 不思議な疼き
「あのオッサンが社長!?」

 あぐりが口をぽかんと開けてつぶやき、ほなみも驚いて絶句した。
 大きな通りに面したcallingの周囲には、客が続々と集まって来る。
 日が暮れてきて空気も冷たい。だが、寒さに反比例するように、今夜への期待から生まれる熱気が人々から立ちのぼっている。
 ふたりはおしゃべりしながら開場を待つ。それもライヴの楽しみのひとつだ。

「ねえ、今日のチケットはどうやって取れたの?」
「チケットの神様が私に譲ってくれたのよ。ふふふ」

 あぐりはいたずらっぽくほほ笑んだ。彼女はいつも人気のチケットでも抽選を外した事がない。



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