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Love adventure
第31章 初恋ーー口づけ
俺と目が合うと、一瞬顔を強張らせたが、すぐに笑顔になり、いつも通りの挨拶してくる。
「智也君、おはよう」
俺は、気まずさに頭を掻きながら、「おはよう……ほなみ、あのさ」と切り出したが、ほなみは遮るように言葉を被せてきた。
「謝らないで。私こそ、ごめんなさい」
「……え?」
「昨日は……初めてで、びっくりしたから……つ、次からは……怖がらないように頑張るから……」
「……ほなみ」
ほなみは真っ赤になった。
「部活に行ってくるね」
こちらを見ようとせず、逃げるように玄関から出て行ってしまう。
俺はしばし呆気に取られていたが、ふっと笑いを零し再びソファに身を沈めた。
昨夜の一件で、嫌われてしまってはいないようだ。
だが決して、俺に恋をしているわけではない。
去り際の言葉と、鮮やかに染まった頬を思い出し、愛しい気持ちではち切れそうになる。
冷めそうにない熱を持て余しながら俺は祈る様に心の中で繰り返した。
――ゆっくりでいい……俺を好きになってくれ……
いや……必ず俺を好きにさせてみせる――
「智也君、おはよう」
俺は、気まずさに頭を掻きながら、「おはよう……ほなみ、あのさ」と切り出したが、ほなみは遮るように言葉を被せてきた。
「謝らないで。私こそ、ごめんなさい」
「……え?」
「昨日は……初めてで、びっくりしたから……つ、次からは……怖がらないように頑張るから……」
「……ほなみ」
ほなみは真っ赤になった。
「部活に行ってくるね」
こちらを見ようとせず、逃げるように玄関から出て行ってしまう。
俺はしばし呆気に取られていたが、ふっと笑いを零し再びソファに身を沈めた。
昨夜の一件で、嫌われてしまってはいないようだ。
だが決して、俺に恋をしているわけではない。
去り際の言葉と、鮮やかに染まった頬を思い出し、愛しい気持ちではち切れそうになる。
冷めそうにない熱を持て余しながら俺は祈る様に心の中で繰り返した。
――ゆっくりでいい……俺を好きになってくれ……
いや……必ず俺を好きにさせてみせる――