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Love adventure
第31章 初恋ーー口づけ
俺が少し腕の力を弱めた隙に、ほなみはするりと逃げて二階の部屋へと上がっていってしまった。
「……畜生っ」
俺は、早まってしまった自分を呪い、ソファに拳を何度も沈ませた。
怖がらせるつもりではなかったのに。
ただ思いを伝えたかった――
ほなみの怯えた瞳が脳裏に焼き付き離れず、自己嫌悪に苛まれる。
しかしそれ以上に、唇を重ねた時の甘い疼きで身体じゅうが痺れていた。
その夜は一晩中悶々としてろくに眠れず、翌朝リビングのソファで目覚めた。
しまった、と一瞬思ったが、今日は土曜で学校は休みだ。慌てる事はない。
溜息を吐いて立ち上がると、階段を降りる足音がする。ほなみだった。
今日はパジャマ姿ではなかった。
俺を警戒する事を覚えたのかも知れない。
「……畜生っ」
俺は、早まってしまった自分を呪い、ソファに拳を何度も沈ませた。
怖がらせるつもりではなかったのに。
ただ思いを伝えたかった――
ほなみの怯えた瞳が脳裏に焼き付き離れず、自己嫌悪に苛まれる。
しかしそれ以上に、唇を重ねた時の甘い疼きで身体じゅうが痺れていた。
その夜は一晩中悶々としてろくに眠れず、翌朝リビングのソファで目覚めた。
しまった、と一瞬思ったが、今日は土曜で学校は休みだ。慌てる事はない。
溜息を吐いて立ち上がると、階段を降りる足音がする。ほなみだった。
今日はパジャマ姿ではなかった。
俺を警戒する事を覚えたのかも知れない。