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Love adventure
第32章 初めての夜
「……智也は……私が嫌いなの?」

 ほなみは俯いたまま消え入りそうに小さな声で言った。

「……何言ってるんだ。そんな事……」
「クラスの女の子に言われたの。智也が私と付き合ってるのは、私を可哀相に思ってるからだって――!そうなの?」
「誰がそんな事をっ?」

 俺は、思わずほなみの肩をつかむ。襟ぐりから胸の深い谷間が見えてしまい、下半身に一気に血が集まる。
 彼女の誤解を解かなくてはならない……
 だが、ふたりきりの家で、こんな姿のほなみを前にして、俺は平静に振る舞えるのだろうか?
 もう既に、身体は彼女を狂おしく欲しがっているのに――

「……もういい!同情して付き合ってるなら、そんなのもう要らない……!」
  
 俺を睨み付ける彼女の瞳からぽろり、と涙が零れる。
 こんな風に感情をぶつけられたのは初めてだった。
 俺は、心が激しく揺れて、どう対処したら良いか頭が追いつかない。
 ほなみは唇を噛んで俺を見つめていた。
 俺が黙っていると、肩に置かれた俺の手を振り払い、投げつけるように言った。

「何も言わないならそういう事なんだね……わかった。もう無理して彼氏役をしなくていいからっ!」
「ほなみっ……」
  
 彼女が出て行こうとしたその時、部屋が閃光で照らされ轟音と共に辺りが揺れた。
 ほなみは耳を押さえて悲鳴を上げる。
 俺は怯える彼女を抱き締めたが、彼女は身をよじって逃げようとする。

「もういいから……構わないで!」
「別れるだとか、馬鹿な事を言うな!」
「だって……だって智也は、何も私に言わないじゃない!」
「――!」
「……私を……どう……思ってるの?」

 熱く濡れた瞳に真っ直ぐに見つめられ、俺の全身が甘く痺れた。
 俺は、返事の代わりに、ほなみの顎をつかみ唇を重ねた。
 今までは触れるだけのキスしかした事がなかったが、我慢が出来なくて、その小さな唇を割って舌を侵入させた。



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