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Love adventure
第32章 初めての夜
雨も風も雷も、いっこうに止む気配がない。
(ほなみ――大丈夫だろうか)
ベッドから身を起こしたと同時に、ドアがノックされた。
開けると、目を真っ赤に腫らした彼女が、薄く短いショートパンツの部屋着姿で立っている。俺は息を呑んだ。
大きく衿ぐりが開いたシャツからは綺麗な鎖骨と、その下にある形の良い膨らみが覗き、ショートパンツからは白い脚が伸び、円みを帯びた腰の形がくっきりと分かる。
俺は慌てて目を逸らした。
「智也君……起こした?」
「いや……」
「雷が怖くて……入ってもいい?」
全身が心臓になったようにズクズクと激しく脈打つ。
ほなみの潤んだ目を見るだけで気がおかしくなりそうだったが、平静を装い手を引いて中へ入れ、ドアを閉めた。
ほなみがベッドに座ったので、俺はドキリとする。
どういうつもりで部屋へ来たのか解りかねた。
単に雷が怖くて、時間を潰しに来たのだろうか。
……それとも――
(――いや、そんな訳はない)
彼女に覆い被さりたくなる衝動を無理矢理抑え込み、奥歯を噛み締めた。
「何か飲もうか。キッチンから取って来るよ」
部屋から出ようとしたが、シャツの裾をほなみが掴んでいるのに気付いて、俺はドアノブを持ったまま固まった。
「……どうしたんだ?」
緊張でカラカラに渇いた喉から無理矢理声を振り絞った。
ほなみの指は更に力を込めて俺のシャツを握り締めている。
(ほなみ――大丈夫だろうか)
ベッドから身を起こしたと同時に、ドアがノックされた。
開けると、目を真っ赤に腫らした彼女が、薄く短いショートパンツの部屋着姿で立っている。俺は息を呑んだ。
大きく衿ぐりが開いたシャツからは綺麗な鎖骨と、その下にある形の良い膨らみが覗き、ショートパンツからは白い脚が伸び、円みを帯びた腰の形がくっきりと分かる。
俺は慌てて目を逸らした。
「智也君……起こした?」
「いや……」
「雷が怖くて……入ってもいい?」
全身が心臓になったようにズクズクと激しく脈打つ。
ほなみの潤んだ目を見るだけで気がおかしくなりそうだったが、平静を装い手を引いて中へ入れ、ドアを閉めた。
ほなみがベッドに座ったので、俺はドキリとする。
どういうつもりで部屋へ来たのか解りかねた。
単に雷が怖くて、時間を潰しに来たのだろうか。
……それとも――
(――いや、そんな訳はない)
彼女に覆い被さりたくなる衝動を無理矢理抑え込み、奥歯を噛み締めた。
「何か飲もうか。キッチンから取って来るよ」
部屋から出ようとしたが、シャツの裾をほなみが掴んでいるのに気付いて、俺はドアノブを持ったまま固まった。
「……どうしたんだ?」
緊張でカラカラに渇いた喉から無理矢理声を振り絞った。
ほなみの指は更に力を込めて俺のシャツを握り締めている。