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Love adventure
第32章 初めての夜
 はち切れそうに膨張した自分が爆ぜるのを予感し、一層激しくほなみを突き上げた。

「――あああっ!」

 ほなみの叫びと同時に果てた。
 精を吐き出しても尚、ほなみの中で獣がドクドクと熱くたぎっていた。
 
「ーーくっ」

 腰を引き、楔を引き抜くと同時に、ほなみの白い太股に赤い血の筋が線を描いた。

「……智也……つき合うって……こういう事……なの?」

 ほなみは放心した表情で呟いた。
 初めてのほなみに、激しくしてしまった事を今更後悔し、彼女をそっと抱きしめる。
 ほなみは腕の中で溜息を漏らした。
 俺は、二度目の行為を欲して下半身が熱くなるのを自覚し、慌てて離れた。

「……智也?」

 彼女は裸の身体を目の前に晒したまま、潤んだ目で見つめてくる。

(……頼むからもう、煽らないでくれ……でないと何度も何度も、君を痛めつけてしまう……)

 また雷が鳴り、ほなみが悲鳴を上げてしがみついて来た。
 そのまま押し倒したくなるのを堪え、腕をそっと解いた、

「部屋へ戻りなよ」
 
 俺の言葉に、ほなみは首を振り、俺の背中に頭をもたせかけた。

「怖いの……今夜は一緒に居て?」

 愛しい気持ちを必死に押し止め、俺は脱いだ服をかき集め手早く着て、ほなみを見ないまま早口で言った。

「一人で眠りたいんだ。シャワーを浴びてくるから部屋へ戻っていて。ほなみも、早く何か着ないと風邪引くよ」




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