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Love adventure
第3章 不思議な疼き
振り返って、顔を見たい衝動にかられたが、さすがにそれはできない。
ほなみは、あぐりの姑の愚痴話を聞く振りをしながら、彼女たちの会話を盗み聞いた。
「今日、出待ちする?」
「手、振ってくれるだけでキュンキュンするねー!」
「一緒に車に乗り込んでツアーに付いていきたいー!」
「あー!それスゴくいい考え!……車の前に飛び出したら止まってくれるよね?で、お嬢さん、大丈夫ですかっ?て、西君が……きゃ――っ!」
「きゃ――って……そんなに危ない事やったら車にはねられるし!死んじゃうよーー!」
「アハハハ」
――そうか。熱烈なファンは、そうやってミュージシャンの気を引きたいものなのか。
ほなみは半分あきれながらも何となくその気持ちが分かるような気がした。
ほなみは、あぐりの姑の愚痴話を聞く振りをしながら、彼女たちの会話を盗み聞いた。
「今日、出待ちする?」
「手、振ってくれるだけでキュンキュンするねー!」
「一緒に車に乗り込んでツアーに付いていきたいー!」
「あー!それスゴくいい考え!……車の前に飛び出したら止まってくれるよね?で、お嬢さん、大丈夫ですかっ?て、西君が……きゃ――っ!」
「きゃ――って……そんなに危ない事やったら車にはねられるし!死んじゃうよーー!」
「アハハハ」
――そうか。熱烈なファンは、そうやってミュージシャンの気を引きたいものなのか。
ほなみは半分あきれながらも何となくその気持ちが分かるような気がした。