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Love adventure
第35章 惑わすBEAT③

ふたりの熱が頂点まで達した次の瞬間。
野村はあぐりの身体に崩れ堕ちた。
放たれた欲望は白い乳房まで飛び散っている。
野村は、それをあぐりの火照った身体に指でそっと塗り拡げた。
「んっ……」
まだ痺れる身体に刺激を与えられ、あぐりは思わず声を漏らす。
「最高でした……」
ちゅっと触れる彼の口づけが心地好く、思わずうっとりするが、ある事を思い出したあぐりはソファからガバッと身を起こした。
「……どうしたの?」
「――電話が、電話が来てたかも知れない……」
バッグからスマホを取り出すと、緑色にピカピカ光っている。
「……稲川さ…ん」
履歴の文字を見て、あぐりはへなへなと座り込んだ。
後ろから野村が抱き締めて来る。
「……遠い恋人より、今は俺に集中して欲しいな」
あぐりは、どくん、と胸が鳴るのを悟られたくなくて、振り返らない。
「……私の恋人、誰だか教えてあげようか。野村君もよく知ってる人……」
「……?」
ぎゅっとスマホを握り締め、搾り出すようなか細い声であぐりは言った。
「……あなた達のレーベルの大先輩よ。『BEATS』の 稲川 孝(いなかわ こう)……」
「…………!」
野村は、その刹那、呼吸を忘れた。
野村はあぐりの身体に崩れ堕ちた。
放たれた欲望は白い乳房まで飛び散っている。
野村は、それをあぐりの火照った身体に指でそっと塗り拡げた。
「んっ……」
まだ痺れる身体に刺激を与えられ、あぐりは思わず声を漏らす。
「最高でした……」
ちゅっと触れる彼の口づけが心地好く、思わずうっとりするが、ある事を思い出したあぐりはソファからガバッと身を起こした。
「……どうしたの?」
「――電話が、電話が来てたかも知れない……」
バッグからスマホを取り出すと、緑色にピカピカ光っている。
「……稲川さ…ん」
履歴の文字を見て、あぐりはへなへなと座り込んだ。
後ろから野村が抱き締めて来る。
「……遠い恋人より、今は俺に集中して欲しいな」
あぐりは、どくん、と胸が鳴るのを悟られたくなくて、振り返らない。
「……私の恋人、誰だか教えてあげようか。野村君もよく知ってる人……」
「……?」
ぎゅっとスマホを握り締め、搾り出すようなか細い声であぐりは言った。
「……あなた達のレーベルの大先輩よ。『BEATS』の 稲川 孝(いなかわ こう)……」
「…………!」
野村は、その刹那、呼吸を忘れた。

