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Love adventure
第39章 星の瞬きよりも ②
ほなみは、夕暮れの都内の街並みと行き交う人を、ぼんやりと車内の後部席から眺めていた。
膝の上に乗っている西本のサラサラの髪をそっと撫でると閉じた瞼がピクッと動くが、またスヤスヤと寝息を立てる。
南青山の高級ブティックに連れて行かれ、全身着せ替えをされ、落ち着かない気分だった。
首周りが鎖骨まで空いている細かいタック入りの白いワンピースに花のデザインをあしらったローヒールの可愛い靴。
耳にはカスミソウを思わせる小花のイヤリングがユラユラ揺れている。
(いったい、いくら西君は払ったのだろう……)
店でゴールドカードをスッと出した自然な仕種に、ほなみは目が点になってしまった……
連日の作曲作業と夜のアレコレの疲れなのか、車に乗り込んで数分で彼は無口になり眠ってしまったのだ。
(――可愛い……)
頭上に羽の生えた妖精が飛んでいそうなーー邪気の無い赤ちゃんの様なつるんとした寝顔を見ていると、何でも世話を焼きたくなる母親の様な気持ちになる。
智也には決してない無防備さだ。
膝の上に乗っている西本のサラサラの髪をそっと撫でると閉じた瞼がピクッと動くが、またスヤスヤと寝息を立てる。
南青山の高級ブティックに連れて行かれ、全身着せ替えをされ、落ち着かない気分だった。
首周りが鎖骨まで空いている細かいタック入りの白いワンピースに花のデザインをあしらったローヒールの可愛い靴。
耳にはカスミソウを思わせる小花のイヤリングがユラユラ揺れている。
(いったい、いくら西君は払ったのだろう……)
店でゴールドカードをスッと出した自然な仕種に、ほなみは目が点になってしまった……
連日の作曲作業と夜のアレコレの疲れなのか、車に乗り込んで数分で彼は無口になり眠ってしまったのだ。
(――可愛い……)
頭上に羽の生えた妖精が飛んでいそうなーー邪気の無い赤ちゃんの様なつるんとした寝顔を見ていると、何でも世話を焼きたくなる母親の様な気持ちになる。
智也には決してない無防備さだ。