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Love adventure
第40章 星の瞬きよりも ③
ほなみと西本は、ステージ真正面の二階の関係者席でライヴを観覧していた。演出、曲目、演奏、稲川の歌唱、オーディエンスの熱狂ぶり、すべてが文句無しだった。
稲川は、汗をキラキラ輝かせステージから手を振る。
「アリーナ!」
稲川が叫ぶと、アリーナ席の客が一斉に拳を突き出して歓声を上げた。
「二階――!」
二階席も熱狂の声援を返す。
「右――!左――!」
稲川がステージを駆け回り客を煽ると、沢山の腕が彼に向かい差し出される。
「女子――!」
黄色い矯声が上がり、ほなみも負けじと力一杯叫んだ。
「男子――!」
野太い雄叫びで会場が揺れる。
西本はほなみの隣で大喜びで飛び跳ねていた。
「代々木――!!」
稲川の精悍な表情がアップでスクリーンに映し出される。
彼のシャウトが一万二千のオーディエンスを震わせ、会場が正に割れんばかりの興奮の坩堝に包まれた。
馴染みのあるリズムをドラムが鳴らし始めると、あちこちからクラップハンズが起こる。
稲川も両腕を高く上げて手を叩き客席を煽った。
BEATSのライブの定番のラストナンバーに、狂喜の声があちこちから飛んだ。
「ひとつになろうぜ!
『ONE ROCK』!!」
稲川の咆哮のような掛け声と同時に眩い光が体育館の客席まで照らし出し、爆発音と共に銀テープが一面に舞った。
稲川は、汗をキラキラ輝かせステージから手を振る。
「アリーナ!」
稲川が叫ぶと、アリーナ席の客が一斉に拳を突き出して歓声を上げた。
「二階――!」
二階席も熱狂の声援を返す。
「右――!左――!」
稲川がステージを駆け回り客を煽ると、沢山の腕が彼に向かい差し出される。
「女子――!」
黄色い矯声が上がり、ほなみも負けじと力一杯叫んだ。
「男子――!」
野太い雄叫びで会場が揺れる。
西本はほなみの隣で大喜びで飛び跳ねていた。
「代々木――!!」
稲川の精悍な表情がアップでスクリーンに映し出される。
彼のシャウトが一万二千のオーディエンスを震わせ、会場が正に割れんばかりの興奮の坩堝に包まれた。
馴染みのあるリズムをドラムが鳴らし始めると、あちこちからクラップハンズが起こる。
稲川も両腕を高く上げて手を叩き客席を煽った。
BEATSのライブの定番のラストナンバーに、狂喜の声があちこちから飛んだ。
「ひとつになろうぜ!
『ONE ROCK』!!」
稲川の咆哮のような掛け声と同時に眩い光が体育館の客席まで照らし出し、爆発音と共に銀テープが一面に舞った。