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Love adventure
第47章 ウェディング・マーチ

「♪ひらひら舞う花びらを 追い掛けて 掴まえるように」
『♪ユラユラ揺れる君の心 抱きしめて 離したくない――』
「♪LA LA LA Love You――♪」
『イエー!!』
今夜の会合場所のライブハウス" D-EAST"の扉を開けると、あぐりと志村プロデューサーがクレッシェンドのラブソング
『sweetな悪戯』
を仲良く肩を組んで歌っているところだった。
亮介はマラカスを振り、三広はタンバリンを打ちながら踊り狂い、野村はクールな表情で水割りを作っている。
ピアノを弾いている西本が、入ってきたほなみを見つけ、軽くウインクした。
「すっかり意気投合したらしいな」
ゲラゲラ笑いながら楽しそうに熱唱するあぐりと志村を見て、綾波は小さく笑う。
先程の智也の話の衝撃から抜け出せないほなみは、心ここに在らずだったが、綾波にお尻をバーンと叩かれ我にかえった。
「暗い顔をするな。少なくとも今は忘れておけ」
「でも――」
「お前がひとりでウジウジしても変わらんぞ」
「……」
ほなみが不安げな瞳を向けると、綾波は思いがけない優しい笑顔をしていた。
思わず胸が鳴る。
『♪ユラユラ揺れる君の心 抱きしめて 離したくない――』
「♪LA LA LA Love You――♪」
『イエー!!』
今夜の会合場所のライブハウス" D-EAST"の扉を開けると、あぐりと志村プロデューサーがクレッシェンドのラブソング
『sweetな悪戯』
を仲良く肩を組んで歌っているところだった。
亮介はマラカスを振り、三広はタンバリンを打ちながら踊り狂い、野村はクールな表情で水割りを作っている。
ピアノを弾いている西本が、入ってきたほなみを見つけ、軽くウインクした。
「すっかり意気投合したらしいな」
ゲラゲラ笑いながら楽しそうに熱唱するあぐりと志村を見て、綾波は小さく笑う。
先程の智也の話の衝撃から抜け出せないほなみは、心ここに在らずだったが、綾波にお尻をバーンと叩かれ我にかえった。
「暗い顔をするな。少なくとも今は忘れておけ」
「でも――」
「お前がひとりでウジウジしても変わらんぞ」
「……」
ほなみが不安げな瞳を向けると、綾波は思いがけない優しい笑顔をしていた。
思わず胸が鳴る。

