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Love adventure
第48章 毒が廻って……

腕の中で甘く喘ぐ薄紅の唇、シーツを掴む細い指、胸元の黒子――
突き刺す度に波立つ美しい膨らみや、締め付ける蕾の感触を生々しく思い出し、手を上下させる動きを速めた。
「くっ――」
打ち消したくても、他の男に身体を開かれるほなみの姿を思い浮かべてしまう。
クッションを抱きしめたままソファに俯せになり、右手を激しく動かした。
その振動でカップの中の琥珀の液体が揺れる。
もう、憎しみも愛情も何もかも分からない程、身体の中心に欲望が集まり頂点に達した時、獣が生暖かい精をドクドクと吐き出した。
当分収まりそうにない荒い呼吸と身体の熱を持て余しながら、智也はスマホの画面のほなみを見つめた。
日本へ行く前に、無理矢理にでも気持ちの整理をしなくてはならない。
果たして自分は、ほなみを抱きしめたいのか、殺したいのか――
それさえも今は分からなかった。

