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Love adventure
第49章 危険なknight

部屋の片隅にある大きな水槽がコポコポと音を立てる。
生活感のない風景の中、青白く微かに光る小さな魚達が水の中で遊ぶ姿だけは、ほんの少し安らぐ光景に見える。
ベッドの傍ら、三広はせっせと乾いた洗濯物を畳んでいた。
靴下やトランクスをきっちり小さく納めてあるべき場所へ戻す手際良さは、勝手を知っている者ならではだ。
ドアがゆっくり開けられ、パジャマ姿の綾波が入って来た。
「三広、片付けてくれるのは有り難いがキリがないぞ……そろそろ時間だろう?」
「うん……あとこれをやってから――」
窓の拭き上げをやり始めようとする三広の腕をつかむ。
「いいって。遅刻厳禁だぞ。俺が療養中だからってお前らがちゃんと仕事出来ないのは困り物だぞ」
三広は綾波の腕をそっとほどいてニッコリ笑った。
「わかってるよ……じゃあ行くね」
何者かに刺された綾波だったが、派手に出血した割には傷は浅かった。入院も1週間の予定のところを三日目で強引に退院してしまった。
綾波は、ライヴハウスで写真を撮っていた男を追いかけ、路地で襲われたのだが、その男にやられたかどうか定かではなかった。
生活感のない風景の中、青白く微かに光る小さな魚達が水の中で遊ぶ姿だけは、ほんの少し安らぐ光景に見える。
ベッドの傍ら、三広はせっせと乾いた洗濯物を畳んでいた。
靴下やトランクスをきっちり小さく納めてあるべき場所へ戻す手際良さは、勝手を知っている者ならではだ。
ドアがゆっくり開けられ、パジャマ姿の綾波が入って来た。
「三広、片付けてくれるのは有り難いがキリがないぞ……そろそろ時間だろう?」
「うん……あとこれをやってから――」
窓の拭き上げをやり始めようとする三広の腕をつかむ。
「いいって。遅刻厳禁だぞ。俺が療養中だからってお前らがちゃんと仕事出来ないのは困り物だぞ」
三広は綾波の腕をそっとほどいてニッコリ笑った。
「わかってるよ……じゃあ行くね」
何者かに刺された綾波だったが、派手に出血した割には傷は浅かった。入院も1週間の予定のところを三日目で強引に退院してしまった。
綾波は、ライヴハウスで写真を撮っていた男を追いかけ、路地で襲われたのだが、その男にやられたかどうか定かではなかった。

