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Love adventure
第49章 危険なknight
綾波は、ほなみの残り香を消し去るために、部屋中の窓を次から次へと開け放つ。
サッシに手をかけ、身を乗り出すようにして冷風に身をさらし、熱を逃がそうと試みるーーが、当分引きそうにない。
(――本当に箍を外してしまう所だった……)
ほなみは、自分の担当するアーティストで、義理の家族である祐樹の愛する女だ。
だが、彼女に全身で惹かれている事を今、自覚してしまった。
自分は、これからどうするつもりなのだろう。
クレッシェンドのマネージャーとして、バンドを成功に導かなければならない。
そして祐樹とほなみの事を認めた以上、智也とのぶつかり合いは避けられないだろう。
もし自分を刺したのが智也の差し金だとしたら、ほなみにも危険か及ぶかも知れない。
綾波は、まだその手に残るほなみの温もりを感じながら思った。
(――誰の物でも関係ない。
ほなみを、守らなければ――)
サッシに手をかけ、身を乗り出すようにして冷風に身をさらし、熱を逃がそうと試みるーーが、当分引きそうにない。
(――本当に箍を外してしまう所だった……)
ほなみは、自分の担当するアーティストで、義理の家族である祐樹の愛する女だ。
だが、彼女に全身で惹かれている事を今、自覚してしまった。
自分は、これからどうするつもりなのだろう。
クレッシェンドのマネージャーとして、バンドを成功に導かなければならない。
そして祐樹とほなみの事を認めた以上、智也とのぶつかり合いは避けられないだろう。
もし自分を刺したのが智也の差し金だとしたら、ほなみにも危険か及ぶかも知れない。
綾波は、まだその手に残るほなみの温もりを感じながら思った。
(――誰の物でも関係ない。
ほなみを、守らなければ――)