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Love adventure
第52章 if

西本は、ほなみを上から下まで見つめ、妖しく笑った。
「まだ裸のままなの?」
「!」
「駄目じゃない……いつまでも裸で居たら……俺に襲われるよ?」
ほなみは脱いだ服をかき集め隠そうとしたが、素早く腕をつかまれ、組み敷かれた。
「悪い子だね……俺を挑発してばかりだ」
「違……」
唇が近付いて来て、ほなみがぎゅっと目を瞑ると、おでこに軽くキスされ、そっと抱き締められた。
「ねえ、お腹すかない?」
唐突に言われて、急に空腹を意識した。
「……すいた、かも」
「御飯食べに行こうか」
「うん……」
西本はもう一度チュッと頬にキスすると、ほなみから離れて服を着始めた。
シャツを腕に通し、袖のボタンを嵌める仕草に色気を感じて、見いってしまう。
(明日、私が全てを告白したら……受け止めてくれるのだろうか。
でももし、拒絶されたら……)
「早く着ないとマジで襲うよ?」
彼が軽い口調で言ったか言わないかの瞬間、ほなみは背中にしがみついていた。
「……ほなみ?」
「ちょっとだけ……このままで居て……」
胸に廻した手を、大きな手のひらがギュッと握った。
切なさと嬉しさと不安で胸の中がぐちゃぐちゃになる。
涙が出そうになったが、今は泣いてはいけない……
――あと五分。
あと五分の間に、強い私になろう。
『お前次第だ』
綾波の言葉がよみがえる。
そう、すべは自分……しっかりしなくちゃ……しっかりしなくちゃ……
ほなみは、呪文をかけるように、胸の中で幾度も繰り返した。
「まだ裸のままなの?」
「!」
「駄目じゃない……いつまでも裸で居たら……俺に襲われるよ?」
ほなみは脱いだ服をかき集め隠そうとしたが、素早く腕をつかまれ、組み敷かれた。
「悪い子だね……俺を挑発してばかりだ」
「違……」
唇が近付いて来て、ほなみがぎゅっと目を瞑ると、おでこに軽くキスされ、そっと抱き締められた。
「ねえ、お腹すかない?」
唐突に言われて、急に空腹を意識した。
「……すいた、かも」
「御飯食べに行こうか」
「うん……」
西本はもう一度チュッと頬にキスすると、ほなみから離れて服を着始めた。
シャツを腕に通し、袖のボタンを嵌める仕草に色気を感じて、見いってしまう。
(明日、私が全てを告白したら……受け止めてくれるのだろうか。
でももし、拒絶されたら……)
「早く着ないとマジで襲うよ?」
彼が軽い口調で言ったか言わないかの瞬間、ほなみは背中にしがみついていた。
「……ほなみ?」
「ちょっとだけ……このままで居て……」
胸に廻した手を、大きな手のひらがギュッと握った。
切なさと嬉しさと不安で胸の中がぐちゃぐちゃになる。
涙が出そうになったが、今は泣いてはいけない……
――あと五分。
あと五分の間に、強い私になろう。
『お前次第だ』
綾波の言葉がよみがえる。
そう、すべは自分……しっかりしなくちゃ……しっかりしなくちゃ……
ほなみは、呪文をかけるように、胸の中で幾度も繰り返した。

