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Love adventure
第54章 you are mine②

「恋人に会うのに理由が必要かい?」
サングラスを外した稲川の眼光の凄まじい威力に、いつも冷静な野村が一瞬色を失う。
だが、歯をギリッと食い縛り、稲川を真っ直ぐ見すえた。
「俺は……あぐりを抱きました」
あぐりが野村の腕をつかみ、大きな声をあげた。
「ちょっと……!止めてよ!」
「あぐりは、貴方との関係に疲れています。俺はあぐりを楽にしてやりたいし、愛してる」
あぐりは、きっぱりち言い切る野村を苦し気な表情で見ていた。
稲川は下を向きこめかみを押さえ低く笑い、再び顔を上げて彼を見る。
「だから何なんだ?愛してるから、何になる?」
「――!?」
「……俺は、あぐりの初めての男なんだよ」
「止めて!」
あぐりが叫び、野村の唇が固く結ばれる。
「稲川さん、今日のところは、お帰り下さい」
一触即発の空気を打ち破る様に西本が冷静に言った。
稲川は肩をすくめ、サングラスをかけて野村の肩をポンと叩く。
「……選ぶのは、あぐりだ」
「――」
稲川は、野村の後ろにいるあぐりに魅惑的に笑い掛け、部屋を出ていった。
サングラスを外した稲川の眼光の凄まじい威力に、いつも冷静な野村が一瞬色を失う。
だが、歯をギリッと食い縛り、稲川を真っ直ぐ見すえた。
「俺は……あぐりを抱きました」
あぐりが野村の腕をつかみ、大きな声をあげた。
「ちょっと……!止めてよ!」
「あぐりは、貴方との関係に疲れています。俺はあぐりを楽にしてやりたいし、愛してる」
あぐりは、きっぱりち言い切る野村を苦し気な表情で見ていた。
稲川は下を向きこめかみを押さえ低く笑い、再び顔を上げて彼を見る。
「だから何なんだ?愛してるから、何になる?」
「――!?」
「……俺は、あぐりの初めての男なんだよ」
「止めて!」
あぐりが叫び、野村の唇が固く結ばれる。
「稲川さん、今日のところは、お帰り下さい」
一触即発の空気を打ち破る様に西本が冷静に言った。
稲川は肩をすくめ、サングラスをかけて野村の肩をポンと叩く。
「……選ぶのは、あぐりだ」
「――」
稲川は、野村の後ろにいるあぐりに魅惑的に笑い掛け、部屋を出ていった。

