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Love adventure
第55章 バースデーパーティー

「あや……みしゃん……ひっく……うふふ」
ほなみは、酔いのせいなのか笑いが込み上げて来る。
綾波は呆れた様に肩を竦め、西本の頭を小突いた。
「ベロベロじゃねえか。加減を知らんのかお前はっ」
「可愛いからつい……さあ。ふふ……ごめんね?」
頭を撫でられて、ほなみは彼の肩に甘えて凭れかかる。
綾波の視線を感じたが、酔いのせいだろうか。
見つめられても恥ずかしい気持ちはなかった。
「ほなみ。これを付けておけ」
綾波は、おもむろにポケットから何か出したかと思うと、ほなみの左手をつかむ。
「綾波!何すんだ」
西本が目を剥く。
「いやあん……あやなみしゃん……なあにい?」
「……じっとしてろ」
左手首に冷たい感触が気持ちよかった。
金の細いバックルがほなみの白い肌を飾っている。
「きれーい……」
華奢な輝きを放つそれをほなみはうっとりと見つめた。
「綾波!何のつもりだ?それに、外れねぇじゃないか」
「本当だ――取れない……ふふ」
綾波は柔らかい笑みで、ほなみの左手首を見た。
「よく似合うぞ……まあ、お前らに祝いの代わりだ」
「だから何の祝いだよ……恋人みたいにこんな物押し付けやがってお前」
「祐樹。細かい事でガタガタ言うな」
「言うに決まってるだろ!」
怒る西本の相手をせず、綾波はほなみに耳打ちした。
「――御守りだと思え。絶対に外すな」
思わず心臓が跳ねたその時。
ステージが眩い照明で照らされ賑やかなリズムのドラムが鳴り響く。
鳴らしているのは三広だった。
いつの間にか亮介と野村までがステージに立ち演奏を始めていた。
ほなみは、酔いのせいなのか笑いが込み上げて来る。
綾波は呆れた様に肩を竦め、西本の頭を小突いた。
「ベロベロじゃねえか。加減を知らんのかお前はっ」
「可愛いからつい……さあ。ふふ……ごめんね?」
頭を撫でられて、ほなみは彼の肩に甘えて凭れかかる。
綾波の視線を感じたが、酔いのせいだろうか。
見つめられても恥ずかしい気持ちはなかった。
「ほなみ。これを付けておけ」
綾波は、おもむろにポケットから何か出したかと思うと、ほなみの左手をつかむ。
「綾波!何すんだ」
西本が目を剥く。
「いやあん……あやなみしゃん……なあにい?」
「……じっとしてろ」
左手首に冷たい感触が気持ちよかった。
金の細いバックルがほなみの白い肌を飾っている。
「きれーい……」
華奢な輝きを放つそれをほなみはうっとりと見つめた。
「綾波!何のつもりだ?それに、外れねぇじゃないか」
「本当だ――取れない……ふふ」
綾波は柔らかい笑みで、ほなみの左手首を見た。
「よく似合うぞ……まあ、お前らに祝いの代わりだ」
「だから何の祝いだよ……恋人みたいにこんな物押し付けやがってお前」
「祐樹。細かい事でガタガタ言うな」
「言うに決まってるだろ!」
怒る西本の相手をせず、綾波はほなみに耳打ちした。
「――御守りだと思え。絶対に外すな」
思わず心臓が跳ねたその時。
ステージが眩い照明で照らされ賑やかなリズムのドラムが鳴り響く。
鳴らしているのは三広だった。
いつの間にか亮介と野村までがステージに立ち演奏を始めていた。

