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Love adventure
第56章 あの夜の君を抱いて

ほなみは、焦点が合わない目をさ迷わせながら口走る。
「こわ……から……怖いから……行かないでって……言ったのに!」
智也が強く抱き締めると、ほなみは唸りながら腕に噛み付いた。
「――つっ」
その痛みさえいとおしくて、更に力を込めて抱き締める。
ほなみの意識は今、初めて抱かれた夜にあるのだ、と智也は確信した。
あの夜、好きだと言わずにただ欲望のままに身体を貪ったうえ、ほなみをひとりにした。
その時の心の傷は今でも残っていたのか――
智也は、震えるほなみを抱き締めて、何度も囁いた。
「ごめん……ごめんなほなみ……もう……ひとりにしない……
愛してる……愛してるよ……」
「こわ……から……怖いから……行かないでって……言ったのに!」
智也が強く抱き締めると、ほなみは唸りながら腕に噛み付いた。
「――つっ」
その痛みさえいとおしくて、更に力を込めて抱き締める。
ほなみの意識は今、初めて抱かれた夜にあるのだ、と智也は確信した。
あの夜、好きだと言わずにただ欲望のままに身体を貪ったうえ、ほなみをひとりにした。
その時の心の傷は今でも残っていたのか――
智也は、震えるほなみを抱き締めて、何度も囁いた。
「ごめん……ごめんなほなみ……もう……ひとりにしない……
愛してる……愛してるよ……」

